漫画NANA考察/『NANAさんって変わってるね』

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漫画NANAについて!!!!

 

実は自分は矢沢あいの大ファンで、特に『NANA』と『天使なんかじゃない』は

本当にバイブルと言っていいほど何百回も読んでいるのです!!

 

ずっとずっとNANAの内容で、この発言がグッとくるよね、とかこのシーンの気持ちってきっとこんななのかな...とか書きたいなと思ってたのでこれを機に、好き放題考察してみることに。

 

NANA』の魅力はたくさんあるんだけど、それはまた後々かくとして、今日は3巻にあったこの内容をピックアップ。

(画像に指写ってるのは失敬。笑 画像アップロード咎められたら消します。)

 

*軽く前置き

NANAは二人のナナと奈々が偶然出会って、そこから二人の人生がどう進んでいくかという話。NANAはバンドBLACK STONESのボーカルで、東京で勝負したいと一人で上京。奈々は彼氏が大学進学のため上京していて、追っかけてきたところが一巻。

 

3巻のこのシーンでは、ナナの元バンドメンバーノブも後から追いかけて上京してきて、じゃあ東京でバンドメンバー新しく募るかと言うことで15歳(若すぎ)のシンがちょうどギターでメンバー入りしたところ。スタジオで練習予定の日に、ナナがドラムを叩いているところをシンが見かけた時の会話。

 


ナナはお母さんが蒸発して祖母に育てられたと言うバックグラウンドが。シンはお母さんがすでに亡くなっていて、父親にはほぼ面倒見てもらていないと言う家庭環境。

 

ここでナナが言っている

『たまには家帰んなよ、親が心配してんじゃねーの?』

「してないよ」

『そ?じゃいーか』

 

この場面がすごく印象的で。

 

小さい頃は、どちらかというとナナの心寂しさみたいなのが垣間見えて

勘の鋭いシンが色々察すると言う一場面に思えてたんだけど、

大人になるとちがう捉え方もできるのです。

 

ここでナナがいう『そ?じゃいーか』はナナが同じような家庭環境で育ったから理解できると言うのもあるんだけど、相手の言うことを素直に受け止めるっていうことはなかなかできないことだなと思います。とても深い優しさだなと思います、冷たいのではなく。

 

もしこんな会話が日常で起きたら、自分は『えーそうなの?心配してると思うけどな』って返しちゃうけど、それは別に言われた方からしたら優しくはない、むしろ辛い一言なんだと感じる気がする。

まるで自分の環境が普通じゃないかのように言われてるような、自分の前提をまるで無視されてるようなそんな気持ちになるんじゃないかと思うのです。

 

だからここでシンが、『そ?じゃいーか』って言われることはきっと初めてだっただろうし、深掘りもされないし世間の当たり前を押し付けられない一種の安心感みたいなものがあったんじゃないかなと勝手にいつも推測してしまう。

 

このシーンがなぜ大事かと思うかと言うと、相手の言うことを『そんなことないよ』と諭すより、『あなたがそう言うならそうなのかもしれない』と少し空白を持ってあげることが自分にできてるのかなと大人になって考えさせられることが多くなったから。

 

日常生活でここまでシリアスなシーンにはならないかもしれないけど、仕事上とかで『なぜこの人はこんなことを言うんだろう』って思うことはよくあるけど、そう思う理由を聞いたりすると納得できたり、その人が過去の経験から言った言葉なんだろうなと腑に落ちる時がたくさんあったけど、それをお互いにできることはなかなか多くない。

 

自分も『私がこう言うのだからそれをただ否定しないでほしい、世間の常識とかしらんし。私が経験した時にこう思ったのだからなんなん』って思っちゃう時があるし、それを理解されない寂しさと、同時にそれを自分もできていないなと感じる矛盾がとても感じるようになったからかもしれません。

 

めっちゃ書いたら疲れたしオチがないけどww

深い一言だなと思ったのでピックアップ。

まだまだ名言はあるので、ぼちぼち上げていくと思う。笑

 

 

おわり